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小さいころから意識しよう!非言語コミュニケーションの大切さ

小さいころから意識しよう!非言語コミュニケーションの大切さ


非言語コミュニケーションまたは、ノンバーバルコミュニケーションという言葉を聞いたことがありますか?

実はこれ、私たちのコミュニケーションの質を大きく左右する大切なコミュニケーションの方法なのです。

いもと英会話スクールでは、子どもたちの非言語コミュニケーション能力を伸ばすためのアクティビティーをレッスンの中に盛り込んでいます。今日はその大切さと、ご家庭での伸ばし方についてお伝えします。

非言語コミュニケーションとは?


非言語コミュニケーションとは、ノンバーバルコミュニケーションとも言われ、いわゆる言葉を使わないコミュニケーションを指します。例えば以下のようなものが非言語コミュニケーションにあたります。

  • 目線
  • 表情
  • 身振り・手振り
  • 声のトーンや大きさ
  • 相手との距離(パーソナルスペース)の取り方

親子関係で言えば、お子さんをぎゅっと抱きしめることや、ふれあいなども、言葉を使わないコミュニケーションですよね。

また、お子さんを叱るときは、内容に合う表情、目線、声のトーンと大きさを選んでいるはず。そういった言葉を介さないコミュニケーションを、非言語コミュニケーションと呼びます。

 

なぜ非言語コミュニケーションが大切なのか?


非言語コミュニケーションが大切な理由。それは、人と人とのコミュニケーションにおいて、非言語コミュニケーションが果たす役割がとても大きいからです。

 

「メラビアンの法則」というのを聞いたことがありますか?

人がコミュニケーションをとるときには、受け取る情報を100とすると、相手から発せられる言語の内容である「言語情報」から7%、声のトーン、区長、大きさなどの「聴覚情報」から38%、そして相手のジェスチャーや表情といった「視覚情報」から55%の情報を受けているといわれています。

 

つまり、7%が言語コミュニケーションによるもので、93%が非言語コミュニケーションによるものだと言い換えることができます。

それほどまでに、私たちは、相手の表情や声の大きさなどを、話す内容よりも重要な情報として受け取っているのです。

 

なぜ小さいころから非言語コミュニケーションを伸ばすべきなのか?


このように私たちは、言語によるコミュニケーション以上に非言語のコミュニケーションを多く行っていますが、一方で、非言語コミュニケーションについてあまり教わることがありません。

 

大人になると、人前で話すスピーチや、プレゼンなどの機会を通じて、目線やジェスチャーについて指導を受ける機会がありますが、幼児期にはそういった機会はほぼありません。仮に発表会などのきっかけがあったとしても、セリフが言えたらよし!または、大きな声で言えたらよし!といった程度です。

日常生活の中で、どのような表情や声のトーンを使えばより感情や内容が伝わるか、といったことまで考えるチャンスがないのが普通でしょう。また、学校や幼稚園ではそこまで指導する余裕もないのが現実です。

 

しかしながら、子どもたちはこれから先、友達関係、教師との関係をうまく築いていかなくてはなりませんし、受験の面接や就活の面接においても、コミュニケーション能力はいつでもどこでも求められるスキルです。そのコミュニケーション能力の大半を占める非言語コミュニケーション能力を子どものうちから伸ばしておけば、これからの人生の選択肢がぐっと広がっていきます。

 

また、言語コミュニケーションは語彙力の問題があり、低年齢からすぐに伸ばすことは難しい一方、非言語コミュニケーションは子どもが感覚で身につけやすいという点も、小さいころから取り組みやすい理由のひとつです。

 

どのように伸ばせばいい?


では家庭でできる工夫とは?具体的な非言語コミュニケーション能力の伸ばし方を見てみましょう。

大切なのは二つ


非言語コミュニケーション力を伸ばすには、2つの過程が大切です。

  1. 相手の非言語コミュニケーションをよく観察する
  2. 自分の非言語コミュニケーションを振り返る

自分の表情やジェスチャーは、鏡を見ない限り、自分ではよくわかりません。

自分では笑っているつもりでも、周りからはそう見えていないこともあります。

 

まずは他人の非言語コミュニケーションをよく観察し、お手本を見つけること。その後自分の非言語コミュニケーションを振り返ることで、徐々にブラッシュアップしていくことができるようになります。

 

まずはゲーム感覚で


まずは家族内でゲームをしてみましょう。

  1. ジェスチャーゲーム
  2. どういえばよかったかな?
  3. カードゲーム

1.ジェスチャーゲームはその名の通り、言葉は発さずに、身振り手振りだけで正解を当てるゲームです。これはスクールでもよく実践しています。ジャンルは動物など動きから答えを想像しやすいものから始めて、だんだんとストーリー仕立ての複雑なものにするとよいでしょう。

ジェスチャーと表情を駆使して表現することは、これから先、英語が通じない時にどう切り抜けるか、というスキルにも通じます。

言葉が分からないからあきらめるのではなく、何とか非言語でコミュニケーションを図ろうとする姿勢を育てることも、言語を習得するのと同じぐらい大切なことです。

 

2.どういえばよかったかな?は、「ありがとう」、「ごめんね」などの普段よく使う言葉をシチュエーションごとに声のトーンや大きさ、表情、ジェスチャーを変えることで、その伝わり具合を考えるゲームです。

 

例えば「ありがとう」なら

  • 友だちが消しゴムを拾ってくれた
  • 好きな子からプレゼントをもらった
  • 卒業式で先生に6年間の気持ちを伝えたい
  • 交通事故に合いそうなところを助けてもらった

それぞれに「ありがとう」の言い方は違ってくるはずです。今回はこのシチュエーションで、と決めて、家族で一人ずつ発表しあい、コメントをフィードバックし、一番上手に表現できていた人を決めます。相手の表現方法の何が上手かったのか、自分の表現のどこが足りなかったのか、客観的に見つめるきっかけができます。

 

3.カードゲームを利用する手もあります。2.の応用として、「はぁ?っていうゲーム」というカードゲームがあります。(大人でもすごく盛り上がるのでおすすめ!)

失恋の「はぁ」意味不明の「はぁ?」いろんなシチュエーションの「はぁ」がお題カードの書いてあり、それを演技して、周りが当てるというゲーム。こちらは身振り手振り禁止というルールなので、小学生から大人向けですが、とてもおもしろおかしく非言語コミュニケーション能力を伸ばしていけます。

 

 


伝える手段は言語だけじゃない!非言語コミュニケーション能力もしっかり伸ばすいもと英会話スクールの幼児クラス