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習うならやっぱりネイティブ?①

習うならやっぱりネイティブ?①


英語教師をやっているとしょっちゅう聞かれる質問がこちら。

 

「やっぱり小さいころからネイティブの先生に習った方がいいですか?」

 

日本人、外国人の先生のメリット・デメリットはそれぞれあります。そちらはぜひネットで調べてみてください。たーくさん答えが載っています。(笑)

私の結論としては「どっちでもよい!」です。結局のところ、お子さんに合った先生なら、日本人でも外国人でも構わないと思います。

 

ここでは、「どっちでもよい」と私が考える理由、そして、私が母として、また英語教師として我が子の英語の先生を選ぶ時に、「日本人か外国人かよりも、もっと大事」と考えているポイントをご紹介したいと思います。

より大切なのは「教師としての資質」=教えるのが上手いかどうか!


私が「どちらでもよい」と考える理由。それは、発音よりも大切なことがあるからです。それは「教師としての資質」つまり、その人が教えるのが上手いかどうか。ということです。

 

これを読んでいる皆さんはおそらく日本語ネイティブでしょう。皆さんは日本語ペラペラです。

さて、もし、日本語を勉強中の外国人に、

 

「私は田中です」と「私が田中です」はどう使い分けたらいいですか?

 

と質問されたら、上手に教えられますか?

おそらく多くの日本人はうまく答えられません。

 

「日本語ネイティブ=日本語を教えるのが上手」とは限らないように、「英語ネイティブ=英語を教えるのが上手」とは限りません。

 

より大切なことは、その先生が語学教師としてプロであるかという点。ここを見極めて選ぶことの方がより重要です。

ネイティブ発音は教材でカバーできる


そもそも「美しい発音」って?

「やっぱり習うならネイティブよね。」という意見の方は、我が子には、「美しい発音」を身につけてほしいと考えていらっしゃる方が多いかと思います。日本人の先生を選ぶにしても、発音を気にするという方は少なくありません。

 

そもそも「美しい発音」とは何でしょう?「英語」とひとくくりにしても、その種類は多岐にわたります。アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド、このあたりがいわゆる「英語が母国語の国」ということになるでしょうか。まず今あげた5つの国で話されている英語はそれぞれ発音が異なります。

 

もっと言えば、同じイギリス出身の先生でも、ロンドンか、スコットランドかでずいぶん方言が異なります。(日本人でも沖縄や東北の言葉がまったく聞き取れないのと同じ)アメリカはもっと国土が広いですから、日本人が考える以上に、方言の差は当然あります。

 

もうこうなってくると、ネイティブスピーカーといえども、アナウンサーのような標準アクセントで話す人の方が少ないぐらい。

しかもその先生が方言の混じったアメリカ英語で話しているかどうか、なんて、一般のお母さんは判別不可能でしょう。あまり出身国にこだわる意味がありません。

 

 

今の世界標準は「ネイティブ発音」より「伝わる発音」

今世界中で英語を実用レベルで話す人のうち、「ネイティブスピーカー」は25%「非ネイティブスピーカー」は75%だといわれています。

「非ネイティブスピーカー」とは、外国語として英語を勉強し話す人のこと。圧倒的に後者の方が多数派を占めています。

 

今世界のスタンダードは「伝わる発音」です。英語が国際語の役割を担う現在、私たちが目指すべき発音のレベルは「ネイティブレベル」ではなく「伝わるレベル」です。(詳しくはこちらのブログ記事にも書いています)

 

また、「発音」より「何を話すか」のほうが圧倒的に大切です。「自分の言いたいことが英語でちゃんと言える」ということがまず第一。最低限伝わる発音であることは大切ですが、実はそれ以上は特に求められていないのです。

 

英語を学ぶ目的に立ち返って、冷静に発音の重要性を捉え直してもらいたいと思います。

それでも「美しい発音」を聞かせたいなら

それでもなお、「美しい発音」にこだわる方は、YouTubeの幼児向け教育動画や、CNNやBBCニュースのアナウンサーの発音を聞かせておけばよいかと思います。また、日本の英語教材で音声付きのものはたいてい「美しい発音」で収録されています。

 

いまや無料でも音声教材が手に入る時代。

家庭での取り組み次第で、いくらでも「美しい発音」を聞かせることが可能です。