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英検って早いうちから受けたほうがいいの?


英検って早いうちから受けたほうがいいの?


英語を習わせ始めると意識し始めるのが「英検」

小学生ぐらいになると受験する子もちらほらいて、気になっているママもいるかもしれません。

最近は英検Jr.という幼児でも受験しやすい英検もあることもあって、受験者の低年齢化が進んでいます。

 

「いつごろから受けさせたらいいの?」「早くから慣れさせておいた方がいいの?」

などの疑問にお答えします。

英検の種類と各級の目安を確認しよう


まず英検には、いわゆる一般的な「英検」と、子供向けに開発された「英検Jr.」の二種類があります。

「英検」は5級から1級まであり、「英検Jr.」はブロンズ・シルバー・ゴールドの3種類の級があります。

公式HPによると、各級の難易度(受験の目安)は以下の通りです。

 

  • 英検5級…中学初級程度
  • 英検4級…中学中級程度
  • 英検3級…中学卒業程度 
  • 英検準2級…高校中級程度
  • 英検2級…高校卒業程度
  • 英検準1級…大学中級程度
  • 英検1級…大学上級程度

 

  • 英検Jr. ブロンズ…塾などで英語を半年から1年習った子ども(小学校の英語活動1年半から2年程度)
  • 英検Jr.シルバー…塾などで英語を1年から2年習った子ども(小学校の英語活動2年半から3年半程度)
  • 英検Jr.ゴールド…塾などで英語を2年から3年習った子ども(小学校の英語活動4年から5年程度)

 

 

早く受かったからといってメリットはほぼない


受験の目安を見ると、幼児・小学生低学年にとっては、自宅での英語学習はほぼなしで、週1回の英語教室通いをしている程度であれば、英検5級でもまだまだ難しいレベルだと思います。

 

たまに、「5歳で英検2級に合格!」とかいうスーパーキッズが紹介されると、「すごい!うちの子も!」と夢が膨らむお母さんがいますが、そもそも小学校受験で英検2級が有利に働くのならまだしも、そうでなければ、特段早く受かったメリットはありません。英検2級を有利に使えるチャンスは、おそらく一般的には、高校受験、大学受験、就職活動の時でしょうか。その時までに取れば、いつ取ったっていいわけです。

 

まして、英検2級は高校卒業程度。高校受験の際には価値が多少あるかと思いますが、大学受験時には、「持っていて当然」というレベルです。

英語を使う仕事に就きたいなら、履歴書に書くのは英検準1級以上が望ましいでしょうし、英語が得意で、それを生かしたいなら、5歳で2級に受かろうと落ちようと、結果的に就活までに、1級受かるほうが、ずっと価値が高いということになります。

 

「何歳で受かったか」は、(特に幼児の場合、)本人より、親のプライドではないかと思います。

いつごろから受け始めるのがベストか?


ではいつごろから英検受験を視野に入れるべきでしょうか?

英語学習歴にもよりますが、一つ確実に言えることは、「受かる見込みが高くなってきたら」ということです。

 

英検受験には大きく3つの目的があると思います。

  1. 「資格」として・・・受験や就職に役立てる目的
  2. 「学習の記録」として・・・やってきたことの成果を残し、継続的な英語の学習に役立てる目的
  3. 「自信をつける」・・・「合格した!」「認められた!」という自信をつける目的

「資格」として受験や就職に役立てるなら、それまでに取ればよいわけですが、「学習の記録」として成果を残し、今後の学習の目安に利用するなら、数年に一度、そろそろ受かるかな?というレベルからチャレンジしていくとよいと思います。ただし、「自信をつける」というのも英検の大きな目的です。初めての英検で不合格!となるとショックを受けるお子さんもいますから、そこは慎重に。

 

まず「英検を何のために受験するのか」を一度お子さんと話し合うこと。そして、子どもの性格を考慮したうえで決めること。(失敗しても落ち込みにくいタイプか、心が折れてしまうタイプか、など。)

 

英語学習経験が長くても、初めての英検受験まで時間をかけるお子さんもいます。焦らずに「絶対受かりそうな級」から受けて自信をつけていくのが理想的ではないかと考えています。

 

 

英検以外の選択肢も視野に入れる


世の中には英語の資格は山ほどあります。なにも英検だけにこだわる理由はありません。

 

私は高校生の時から英検よりTOEICを受けてきました。結局就活ではTOEICが幅広く利用されているので、もう切り替えてもいいのでは?と学校の先生に勧められたからです。結果的に合否ではなくスコアででるTOEICが高校生の私には向いていたようです。どんどん伸ばしていく喜びがありますからね。

 

高校生なら、GTEC, TEAPなども一般的です。2つとも、大学受験の時にスコア提出できるので、中学生のころから、英検以外も受験しておいて、自分がどのテストで一番スコアが取れるか知っておくといいです。そうすると高3になったときに、有利です。

 

大人の生徒さんや、英検を受験したいけど、どの級がいいか迷う学生には、CASECもおすすめしています。

 

これは自宅で24時間受験可能なオンラインテスト。英検協会も開発に携わっていますので、CASECスコアから英検の級への換算もしてくれます。細かいレポートも返ってくるので、受験したい級にあとどれぐらいで届きそうかわかるというメリットがあります。自宅で受けるので公式に履歴書には書きづらいテストですが、自分の勉強の成果を図りたい、英検の合格率を知りたい、という目的になら、ぴったりのテストです。

 

受けるのは子ども


最後に一言

「受けるのは子ども」です。

本人の意思を尊重してあげましょう。

 

受けるタイミングや、テストの種類は、英語教室の先生とも相談しながら、ママからお子さんにアドバイスをあげられるといいですね。

大学受験に、英検などの外部テストを利用するという方針が打ち出され、焦る保護者の方もいますが、受験するのは子ども本人です。

 

まずは子どもが自信をつけられるような声掛けからスタートし、どんな結果でも受け止めるよ、という安心感を抱かせるような環境づくりから始めてみてくださいね。

 


自らチャレンジできる自主性を育む いもと英会話スクールの小学生クラス