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幼児期に英語教室に通うと将来受験に有利なの?

幼児期に英語教室に通うと将来受験に有利なの?


「小さいころから英語教室に通っていると受験で有利なの?」

時々聞かれる質問です。一応英語教室を経営しながら先生もやっている身なので、「もちろんです!」とお答えしたいところなのですが・・・。

 

今日は「本音」を書いちゃおうかな、と思います。(笑)

結論から言えば・・・


結論から言えば、「ほぼ関係ない!」と私は考えています。

もちろん早期から英語教育を開始するメリットはたくさんあります。ここでは割愛しますが、ネットで検索すればたくさん出てきます。もちろんそのメリットのほとんどは間違ってはいないと思います。

 

が、「直接受験に有利かというと、そうでもない。」というのが私の意見です。理由は二つあります。

  1. 英語教室に週1~2時間通ったところで身に付く英語力は限定的
  2. 早く始めたからといって成功するとは限らない

1.英語教室に週1~2時間通ったところで身に付く英語力は受験にはほぼ関係なし


例えば語彙を例にとります。幼児期の英語教室で習うことと言えば、apple, elephant, blueなどの食べ物や動物、色の名詞や、わずかな動詞ぐらいのことです。

 

大学受験に必要な語彙数は例えばセンター試験では5000語程度と言われていますから、圧倒的に足りません。語彙のレベルも数も、主に中高で習うものが出題されるわけですから、例えば2歳で100個英単語を言えたらすごい!でも、だからどうした・・・というのが本音ではあります。

 

当たり前ですが、大事なのは幼児期にどれだけ単語を言えるようになったか、ではなく、その先、ということになります。

 

もう一つリスニング力を例にとります。確かに「耳を育てるには早いうちから」は説得力がありますが、週1~2時間の英語のインプットが、受験で役に立つほどか?というと少し疑問です。音韻になじみがあることと、リスニングテストで点が取れることは別物だからです。

 

英語教室には通ったことがない中高生を教えていて、音読練習を重ね、英語の発音のルールをしっかり習得した結果、飛躍的にリスニングの得点が伸びた学生も知っています。また、幼児期から英語教室に通っていたけど、脳内での意味を処理するスピードが遅すぎて、テストになるとまったくついていけない子も見てきました。

 

これもまた語彙と同じく、その後も継続して英語の発音ルールを論理的に学んだり、英日翻訳の脳の処理速度を上げるトレーニングを積んだか、といったことの方が受験には影響してくるのです。

2.早く始めたからといって成功するとは限らない


英語でもピアノでもゴルフでも、なんでもそうだと思いますが、結局のところ、「早く始める=有利」というのは、間違いではないものの、「早く始める=成功する」と信じ込むのは間違いです。

 

これを読んでいるママの中には、3・4才でピアノを習い始めた人もいると思いますが、みなさんピアニストになったわけではないですし、そもそも「もう全く弾けません」という人もたくさんいます。逆に小学生からピアノを始めて、国際コンクールで優勝したピアニストも存在します。

 

英語も全く同じ。

私自身も幼児期に英語教室には通ったことがありません。小学校1年生で英語の授業が学校でスタートし、そこから学校教育の英語だけでここまで来ました。

 

結局は、「早く始めたもの勝ち」というより「長く続けたもの勝ち」ではないでしょうか?

それなら幼児期から英語をする意味って何?


英語教師から夢のない話を聞かされて、落胆されていたらごめんなさい。

「じゃあ今習わせていることも無駄なの?」と思ってしまった方がいらっしゃったら、それは違います。

私自身「将来に役に立つ大切な要素がある!」と確信しているからこそ、幼児クラスを開講しています。

その大切な要素とは、「英語が好き!という気持ち」です。

早いうちに「英語が好き!」になっておけばあとが楽


これは私自身の経験です。

 

私は幼児期に英語教室には通ってはいませんでしたが、母が英語科卒業だったこともあり、英語の歌や絵本は身近にありました。

7才で私立の小学校に入学したのをきっかけに、週1~2コマ英語の授業があり、(といっても歌ったり、ゲームしたり、アルファベットは高学年までやらなかったと記憶しています)そんな遊びの延長みたいなクラスが大好きでした。

英語の音にも興味がありましたし、外国人の先生と英語で話せたときはとても嬉しかったのを覚えています。大したことはやらない英語の授業でしたが、(当時の先生ごめんなさい。私が忘れているだけかも(笑))とにかく小学校の6年間、学校の英語の授業が楽しかったし、大好きでした。

 

中高に上がっても、英語は好きなまま、気づけば「もっと知りたい」「もっとうまくなりたい」と自分で進んで勉強していました。

ただただ、好きだったんですね。(ほかの教科は別にだったけど(笑))

 

気づけば塾も予備校も家庭教師もなしで、センター試験正答率9割は楽勝でした。

私の場合、小学生時代に「英語が好き!」の気持ちが十分育っていたおかげで、結果的に受験が楽になったのは事実です。

 

私の例はたまたまうまくいった例だとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

 

でもどの道のプロも、基本は同じに思えるのです。

「誰よりも好きなやつが、誰よりも強い。」野球も、将棋も、ピアノも。そして英語も。

そしてその原点は幼児期の「楽しい!」「好き!」という体験の積み重ねだと信じています。

幼児期の英語教室は「英語が好きになるきっかけ」


幼児期の英語教室通いは、直接的には受験に役立たないかもしれません。そこは一度冷静になってもらいたいのです。

でも!!幼児期に英語が好きになるきっかけができれば、将来、受験に立ち向かう時、その「好き!」が大いに力となるでしょう。

 

ママたちにお伝えしたいのは、

  1. とにかく「英語が好き!」になる環境づくりをする
  2. 英語は長く続けたもの勝ち!いつスタートしたとしても、長く継続すれば力になる!

ということ。

 

幼児期に英語教室に通うことが必ず正解とは限りません。

それは一つのきっかけです。そこからどう将来に生かしていけるのか、ママ自身が、情報に振り回されたり、短絡的に思考に陥らず、一度じっくり考えてみてほしいと思います。